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エイズ患者を差別や偏見をしないために作られた世界エイズデー

12月1日は世界エイズデーになります。これは全世界レベルでの感染蔓延防止と感染者に対する偏見や差別を解消することを目的に、WHO(世界保険機関)が1988年に制定したというもので、世界各国で行う啓発活動の主な舞台の一つになっています。

世界エイズデーを象徴するものとしては、レッドリボンが有名です。レッドリボンとは、本来はヨーロッパにおいて古来から伝承されてきた風習のひとつで、病気や事故でなくなった人々を弔うものでした。このレッドリボンが注目を集めだしたのは、1980年代のアメリカの芸能シーンにおいてです。当時はエイズの原因ウイルスが同定される前後の時代に合致しており、治療法も確立していない時代です。ミュージシャンなどのなかには、エイズに感染し斃れる事例が続出することもあって、仲間達は深い悲しみと、理解と支援の意図を表明するべく、ヨーロッパで古くから哀悼を意味するレッドリボンが象徴的に使用されるようになったわけです。
現在ではレッドリボンは胸に赤いリボンをかたどったバッジを、胸につけたスタイルを目の当たりにすることがあります。このレッドリボンのバッジには、エイズに偏見意識も持っていないことを表明し、罹患している人を差別しないという意味が込められているとされています。
現在では治療薬も複数が開発実用化され、先進国ではもはや死の病との認識は過去の遺物となりつつあります。しかしアフリカ大陸などでは、高価な治療薬を購入する財政的ゆとりはなく、依然新機関選手数も深刻なレベルにあり、平均寿命をおおきく下げる要因になっています。感染の連鎖を断ち切りエイズ禍の拡大を食い止め、悲劇の拡大を食い止めるためにも啓蒙活動の重要性は現在においても等しく妥当するものです。治療薬開発の恩恵をアフリカなどの貧困国にも広めるための、先進国の取り組みと、抜本的にHIV感染を元から食い止めるワクチンの実用化が待たれるところです。

翻って、日本は先進国のなかでも例外的に、HIV感染者やエイズ患者の数の増加傾向が継続しています。これ以上の感染の連鎖を食い止めるには、日本国内においての啓発活動が重要であることということは変わりはありません。またエイズに対する差別や偏見も、無くなったとは程遠いのが現実です。性感染症は誰でも罹患するリスクにさらされています。他人ごととして認識するのではなく、自分の問題と認識することが求められているのです。